創業35年”有限会社ファッションメイト片岡”としてアパレル業界を中心に、くるみボタンの製造卸をしてまいりました。
「より多くの方にくるみボタンを知っていただき、楽しんでいただきたい。」という想いが募り
2018年11月、東京都台東区鳥越にある商店街”おかず横丁”に、くるみボタン工房「MiSuZuYa」をオープンいたしました。
くるみボタンのワークショップや製作体験などが出来るほか、
季節に合わせた生地でクルんだくるみボタンやシャツボタンサイズのくるみボタンなどの販売なども行なっています。
洋服のボタン付け替えなどのリメイクや、くるみボタンのアレンジなど、お気軽にご相談ください。
100種類を超えるくるみボタンを取り揃えて、みなさまのお越しをお待ちしております。
店舗で販売している くるみボタン は、現在約2000種類以上あります。
型(デザイン)、サイズ、素材、色・柄などの組み合わせによって、バリエーションは無限です。
素材の風合い、テクスチャーを活かすもの、色数があり、選ぶ楽しさを体感していただけるもの・・・など、特長もさまざまです。
使ってくださるファンの皆さま、お客さまのニーズにお応えできるよう“ちょうどいいタイミング”を見計らってご用意していきます。
以前のファッション業界は、シーズンの考え方が現在と異なっていて、実需期よりもかなり早い展開でした。
シーズンより早く「先物買い」するファッション好きのお客さまも多くいらっしゃいましたが、地球温暖化の影響からか、冬と春が短く、夏が長くなったので、「季節感」のとらえ方も大きく変わっています。
「トレンド」も同様で、ファッションの大きなトレンドが少なくなり、お客さまの好みが細分化してきているようです。そんな時代に合わせ、ニーズとズレがないように心がけています。
さまざまなイベントに出店していくなかで、試行錯誤を繰り返し感じたお客さまのニーズを踏まえ、店舗内のディスプレイやワークショップやオーダーメイドなどに活かしています。
バリエーションの豊富さを打ち出し、宝探しのような楽しさをご提案もしましたが、いまでは、お客さまの創造意欲を刺激する、おひとりおひとりの好みやテイストに刺さるようにチューニング。
統一感を第一に、ひと箱=45マスの中にテーマを設け、多種あるボタンを整理し美しく見えるようにしています。
ただ並べるのではなく、「ときめき」「ひらめき」を瞬間で感じて頂けるような、みせ方・空間づくりを大切にしています。
「こんなの見たことない」という声が聞こえてうれしいのですが、専門店である私たちの考えになかったご意見も多いです。「おもしろいもの」と「ほしいもの」は違いますよね?
ただ珍しいだけでない、お客さまが「使いたいもの」「使いやすいもの」をご用意していきます。
ご存じの通り、浅草から浅草橋にかけて、いろいろな資材や道具のお店が集まっています。お客さまにとってのアクセスしやすさ、買いまわりしやすさを重視して、先代がこのエリアを拠点にしました。
会社自体はショップのすぐ近くにありますが、店舗を構えるするなら、やっぱり、おかず横丁がいいなと。
鳥越のシンボル、おかず横丁のファンを増やしたくて新たにショップを!と、覚悟を決めて挑戦、MiSuZuYaをオープンしました。
おかず横丁は全盛期と比べてお店が減ってしまい・・・。昭和~平成初期にかけては活気があって、お客さまが多く端から端まで通り抜けるのが大変だったときもあったと聞いています。
いまでも続けていらっしゃるのは名店ばかり、私たちの誇りです。
うれしいことに、おかず横丁をテレビや雑誌などで紹介して頂くことが増え、若い世代のお客さまも注目してくださるようになったので、いい流れを止めないように、地域とファッション雑貨のものづくりを盛り上げていきたいと思います。
微力ではありますが、これまで支えてくださった、ご近所の皆さま、お客さまに恩返し(ちょっと大袈裟で気恥ずかしいですが)をしたい、ご縁を活かし繋げる場所にもなっていければと、真剣にそう思っています。
先代である父は、大手副資材問屋から独立し、ブローチや手芸用品まで幅広く取り扱っていたのですが、お客さまに「くるみボタンないの?」と聞かれて、早速つくりはじめると、次々とご注文を頂くようになりました。
評判もよく、くるみボタンの製作をスムーズにするため、オーダーメイドで専用の機械をつくり、安定した製品づくりと生産効率を強化。
「くるみボタンなら、片岡」といっていただけるようになり、くるみボタンづくりに特化しました。
品質やオリジナリティを追求し、新作を絶えず研究・開発。バリエーションを展開することで、独自のノウハウを蓄積してきました。
アパレルメーカーとのお取引では品質管理が厳しく、かなり鍛えられました。日本のものづくりは自動車、家電はもちろん、ファッションでも同じく、高いクオリティーを求められます、くるみボタンも例外ではありませんでした。
(くるんだ際の)端の始末はもちろん、接着芯・接着剤によるちょっとしたダメージも見逃すことなく検品にも注力。裏から見ても完璧な製品を心がけ、くるみボタンをつくり続けてきました。
たくさんの皆さまに評価していただき、お求めいただき、本当にありがたいですね。
年齢、性別、人種問わず、様々な方々の【くるみボタンの拠りどころ】になるような場所になればいいな、という想いです。
メディア、モノマチ、SNSでの発信をご覧いただき、くるみボタンを知ってくださった新しいお客さまも増えてきましたが、もっともっと多くのひとに知ってほしいと思っています。ビジネスとして成功させたい、ということではなく、くるみボタンのものづくりを産業として持続させ、次世代に残したいからです。
機械屋さんなど、跡継ぎがなくて廃業することも少なくありません。生産にかかわってくださる、連携メーカーさん、事業者さん、職人さんたちの仕事を絶やさないようにしていくのも私たちの責任です。だからこそ、くるみボタンに興味をもっていただき、魅力を知ってほしいのです。
第一歩として、ワークショップを行っています。専門的な道具を使い、ここでしかできない、くるみボタンづくり体験を楽しんでいただけるよう、今後、新しいプランも考えていますので、今後とも是非ご期待ください。
〒111-0054 東京都台東区鳥越1丁目28−5
〒111-0054 東京都台東区鳥越1丁目6−6 TEL:03-3864-1293 営業時間:13:00~18:00/火~土 (休業日:日・月・祝日) お問合せ >>